黄色い砂塵(さじん)が 風に漂よう 大きな河を越え 春を知らせる歌声が 千年の樹にとまる朝(あした) 誰もが記憶の糸を紡いで 愛の織(はた)を回す・・・ もう一度 逢いたい あの人のまなざしに もう一度触れたい あの人のぬくもり 山河の東に暁(あかつき)が燃える 生きる喜び 忘れていた 流れる血潮さえ 灰色の屋根の上には 桜の花がこぼれる 教えることなく咲く花びら 天然の不思議よ もう一度 逢いたい あの人のせつなさに もう一度 触れたい あの人の淋しさ ふくらむ乳房(ちぶさ)に暁が燃える もう一度 逢いたい あの人のまなざしに もう一度 触れたい あの人のぬくもり 山河の東に 暁が燃える