見せかけの嘘も強がりも全部 見抜いた君と 歩き始めて何年が経っただろう 変わらない想いと 移りゆく季節 訪れる別れの足音にまるで 気づけなかった きっと 二人で迎えることの出来ない春 雪が溶ければ あの船に乗って 私の知らない遠い未来へ行くのね ずっと 大好きだよ。 って強く握った君の手は 冷たくて震えていて 私は何も言えずにただ ほら。 その手を離した。 幼さ残る夏の日の約束も 手放せないまま 近づくサヨナラの音が耳を刺して 隣にさえ もう居られない 本当は 大好きだよ。って笑顔で 見送りたいよ 君を 君のいない明日を 想えば想うほどの苦しくて 壊れそうだけど ずっと 支えてくれた君を次は支えたいよ 変わらなきゃ 泣いてないで 繋げるんだ この想いを まだ間に合う 走ればまだ 出航まであと何分だ そうさ 今 二人で乗り越えてきたものは全部 無駄じゃないから 君の鞄と 私の胸にぎゅっと詰め込んで ちゃんと 頑張るから。って笑顔で大きく手を 振るんだ 終わらない 終わりのない 二人の旅路は春を迎え また 光を放つ ”光を放て”