「僕と君なら きっと越えて行けるさ」 そう言った君の声が 細く震えていたんだ あといくつの『夜』と 『空っぽ』噛み締めたら 辿りつけるのかも 知る人さえ皆無 『当たり前』が戻って来たとして それはもう 赤の他人 きっと同じ世界には もう戻らない 「ただいま」と開けたドアの先は 『新世界』 僕ら長いこと 崩れる足元を 「上向いて歩けよ」と 眼をそらしすぎた 泣いて 泣いて 泣いて なんかないよ 泣いて 泣いて 泣いて 泣いてないよ 「凪いで」「凪いで」「凪いで」 泣いてないで 泣いて 泣いて 泣いて 泣いてないよって 見てたいものだけに ピントを合わせては あとはモザイクで 地球を覆ったの 僕ら空に落ちてく ビルは剥がれ堕ちてく 金は皮膚を剥いでく 罵声は跳ね返ってく 生け贄は積もってく 運命はイビキかいてる 綺麗な0を描いてさ 新しくしよう「今」 キズだらけの迷子だけが 産まれることを許された この地球の上で 何を『優劣』などとのたまう? 実況席で今日も構える神よ、 何を思う あなたの眼で見届けたまえ このカタストロフィの結末を 「僕と君なら きっと越えて行けるさ」 そう言った君の声が 細く震えていたんだ 夢は覚めるまでは まだ夢ではないさ 嘘がバレるまでは 嘘ではないように 「この時空で最期の恋ならば 君と越えて行きたい」 淀みきった真実 なんて欲しくないんでしょ 可愛い顔の嘘が 好きで仕方ないんでしょ? 君が勝ちたいなら 僕は負けでいいから それで嬉しいんなら じゃあ笑顔を見せてよ 君と描きたいのさ 揺れた線でいいから 明日の朝あたり 世界を変えにいこうかね