五月雨の音が響く この部屋で僕はひとり 名も知らぬ歌を唄う 君のこと忘れぬように 夜の影のように君はおぼろげで 朝の霧のように君は消えていった 雨に打たれながら 明日に怯えながら それでもただ笑ってくれた 君はもう、いない 掌を握り合って 悲しみのときを超えた 掌を重ね合って 存在を確かめてた 夏の蝉のように君ははかなくて 冬の雪のように君は消えていった 雨に打たれながら 闇に怯えながら それでもただ笑ってくれた 君はもう、いない 夜の影のように君はおぼろげで 朝の霧のように君は消えていった 雨に打たれながら 明日に怯えながら それでもただ笑ってくれた 君はもう、いない 未来を探していた ふたりで探していた だけど見つけられなかった 雨は降り続ける 君はもう、いない