小さなお別れの連続 いずれはあなたへ続いてる 分かっているから 出来るだけ歩みを緩めるけど あなたは寂しそうに待ってる 届かないから美しい まるで砂糖玉の月 遠くで転がせば甘やかに 近づけばざらりとした土塊 それならずっとここから見ていたい 見ていたいのに 交わした言の葉の数だけ あなたを覚えていられたら 薄らぐ心象は 巻き戻ることなく 煙のように霞んで 紛い物になってく 別れるための出会いなら 初めから偽物だって 何も違わないはずなのに またいつか出会えるように願ってる 土塊でもいいから触れたい 触りたい 綺麗なまま閉じ込めた瓶詰の砂糖玉 ひとつ齧るたびに ひとつ涙が落ちていく 届かないから美しい まるで砂糖玉の月 それでも近づいて 有りの儘そこにある冷たい月に触れた さよならまであなたを見ていたい 近くで見ていたいから