暗く赤いインスタントコーヒー スローになるカーブの曲線 落っこちるブランコの曲芸師 丘に立つ裸のモナド ひどく粗いゲームの画面 強い目眩を誘う風 遠くに浜辺の花火 吹き消すランプの灯り 夜が掴むテントの夕べ あげつらう 過ちの日々を 掻き回すオールトの雲 彼方に舞い降りる風 レモン色の彗星が空にひとつ 奇妙なシーンに涙が零れる DNAに書き込まれたバグ 真新しいものがなくなり ようやく静けさの中ページが開く いつかのあの店でまた会える 耳元に血の潮騒を聞く 素粒子の精霊は観測者を待つ 真新しいものがなくなり ようやく静けさの中ページが開く