数を数えている 縁側で虫が日向ぼっこしている 風の合図で雲が動きをやめる 小枝が小枝を誘っている 小枝が大枝を睨んでいる 僕は 頭蓋骨を鐘のように響かせて 奴らに届けるんだ どうしようもないことは どうしようもないのさ どうしようもないことは どうしようもなくていいのさ 息を吸って 吸って 息を細く 細く 吐いて 吐いて ずっと吐き続けるのさ お尻が地面と出会う 息を吸って 吐いて 吐いて 頭蓋骨を響かせる 僕も 虫と日向ぼっこをして 風とともに止まって 小枝と小枝を見つめる 今にしてみればつまり 明日はきっと少し進んで 僕はポッカリと 僕のポッカリに 君をスッポリと入れる 虫がちょっと笑った 小枝が拍手をしてくれた 僕はちょっと自慢げに 頭蓋骨を揺らして もうこのまま重なり合ったまま ずっとこうしていられることを祈る ずっとこうしていられることを祈る ずっとこうしていられることを祈る 虫がちょっと笑った 僕は照れたように 僕は 君と 風と 虫と 一緒に 眠った