君は多分 世界を恨んでいたね ここにある全てを呪っていた 教室の誰かが笑うたびに 自分がきっと嗤われている様な 気がしていたんだ 怯えないでいいさ 僕には見える 友達が欲しいのなら 僕がそれになってやる 忘れられた幽霊 扉は今 開いている 夜の校舎は並行世界 僕らだけさ 君が弾いたピアノに今夜の月も 誘われて ねえ見てよ 怖いくらいに近づいている メゾフォルテ 海月が華麗に泳ぐ 透けるほど白い指 見とれているんだ 隠さなくていいよ 恥ずかしくない 救いのない傷痕なら 僕もずっと持ってるから 狂いだした運命 渡り廊下 走っていく 後ろで声が聞こえたとしても 振り向かないで 屋上へと伸びてく非常階段 十三段目は僕が踏む 君は出口へ向かえばいい 忘れられた幽霊 夜の校舎は並行世界 僕だけに振り向いた君 微笑んだ君