瓦屋根の上 猫が目を覚ます 日向の色が 少しずつ滲む 愛想付かしたよう 沈む太陽 今日が始まる ビルの隙間に 泳ぐカモメ 窮屈そうでも 羨ましくて 私はきっと そんなふうに 折れた翼でさすらう 割れたガラスに映った 青は 何色と混ざり 染まっていく 目をそらせば 楽だけど 真っ直ぐ見ていたい あの日置いてきた声が 胸を叩いてくる 君の名前を呼びたくなる 痛みは消えないけど 痛みが私を歩かせる 古いベンチに 腰をおろす 足元には 小さな草の芽 花咲かせず老いて枯れる気がした まっすぐ空は見てた 割れたガラスに映る青は 何色と混ざり染まっていく 目をそらせば 楽だけど まっすぐ見ていたい あの空の色を まだ覚えてる 君の笑顔と 交わした言葉も 手を伸ばせば 届く気がして 風に向かって 目を閉じた あの日おいてきた声が 胸を強く叩く 君の名前を叫びたくなる 痛みは消えないけど 痛みが私を走らせる 閉じる窓 日差しと青 紙飛行機の影が消えていく 行き先は まだ知らないまま 風だけが 背中を押す 風だけが...... 背中を押す
