砂糖の夢は夜に溶けてった 鞄に詰めた術を抱いていた 一面の廣野スズランが咲いていた コバルト色した空の下には 窓に歪んだ文字を書いていた 途方に暮れた若いのがいった ありがとうよ先生 射幸心なる言葉 徒に煽って此処にたどり着いた 待ち焦がれた感触 忘れることない 魔法のような手に かかってしまえば最後さ 搾り取られるさ 握りしめたタダの紙っ切れは 路頭を迷うしわくちゃの屑さ 焦らせないでくれ 僅かばかり道草 賽の目振りこむ間くらいは 巻き込まれた瞬間 忘れるはずもない 明日になってみんな 持っていったらいいさ 生きていけるって いいな 砂糖の夢は溶けてなくなった 車窓の向こう雪が舞っていた オホーツクの空スズラン揺れていた まだ見ぬ光景 浮かんで消えた 当たらぬ標的 狙いを定め 満月 両手に慰め給え
