澄み渡った青に染まった景色 風の行き先に歩幅を合わせる 降り注いでくる身を焦がす熱 風に運ばれた緑色のにおい 急ぐ程に 取りこぼしてきた 翳り行く空を 見送り続けた 夏空に漂って 当て所なく彷徨って 風の音溶け合って かたちを変えてゆく 靴音は重なって 喜びを分け合って 間違いを受け入れて ひとつになっていく 過ごしてきた時間 重ねてきたこの道程 緩やかに流れるように 足取りをすすめて 夕立に濡れたぬかるんだ道 湿った空気に雨上がり香る 砂のように 指の隙間から こぼれ落ちていて 時は過ぎてゆく 夏空に彷徨って 寄るべなく漂って 行き先を確かめて 道を辿ってゆく 靴紐は絡まって 足音は近づいて 淡い色寄せ合って 重なり合ってゆく 翳りゆく空を 見送り続けて 夏空に漂って 当て所なく彷徨って 風の音溶け合って かたちを変えてゆく 靴音は重なって 喜びを分け合って 間違いを受け入れて ひとつになっていく 過ごしてきた時間 重ねてきたこの道程 まどろみから抜け出すように 駆け抜けていきたい