僕はもう忘れていた 寂しさってなんだっけ それでも眺めていた 誰もいないはずの海の果て ある日見つけた 砂に埋もれていた空っぽのボトル 不意に吹き抜ける 風 「本当は気づいてほしい」 零れ落ちた声 もしも 僕と同じ様な君がいるなら 伝えなくちゃ ここにいること 丸めた紙の束 隠し持っていた願い それを僕は詰め込んで 固い栓で閉じ込める どうか見つけてほしい こんな想いを拾ってほしい 波にそっと手渡した いくつかの物語 少しずつ遠くなっていく 夜を越えていくストーリーボトル 沈まないよ 届くよ だって この海は僕らの涙なんだよ 誰かがいることを 信じて君は待つ そんな人がいることを 信じて僕は唄う 「独りで生きないで」 「独りにさせないで」 僕は僕に言ったんだ そして君に言ったんだ もう見えないボトル 君は拾ってくれたかな 僕は今日も描いている 眺めているのは海の果て
