香り凛と高く目に楽しい樹木 交雑の末に東西へ頒布するClassic 能う限り甘い香り或いは裏切り 名前を旅人に聞きそびれた 襤褸きた女の寂しい 月下美人 貶して欲しい エキドナの子供たち 土に潜るハリモグラ 丑三つ刻示す針は やけにぼやける ガラス越し 奥懐 喉元を強張らす老齢の男は 余命を呪う 責める相手を間違えているんだよ 生命の安寧 1000年も前の 青年もはぐれ Millennials 池に泳ぐ鯉の鱗 揺れる想い 葉が騒ぐ 肌柔らかく 繋がる糸を引いて蜘蛛の巣が張って 虚の中 気まま 獣の仲間 味方 意識まばら 散らばる 自意識が干上がる 四季がまた私掠めてく 日々にまた証が増えてく 意味を新しく付け加えてく 全てを過去にしてやっと前を向ける さもしいかもしれない たどたどしいかもしれない 誰かにとってはね 精一杯の人生 ティースプーン1杯分の砂糖 ディスプレイされる走馬灯 いずれはいずれはでズレ込む 輝かしいプランと 半ば道連れだよ いつまで踏みしめる踵 夢妄想プリント裏 感動をありがとう 字幕無しのSF映画 言語を介したコミュニケーション カメラ・オブスクラ あの鳥は もういない 心を守るための 入れ物を壊すなよ せっかくここまで描いたんだから じっとしていてよ少しだけ