聴いたことのない音が聴こえた 誰にも渡せない 分かられない 雨に濡れたタイル やけに荒れた退路 歩みだけは止めなかった意義よ 晴れに背いた人 彼に笑った人 河辺に捨てたゴミと同じか? 淡雪にも初雪にもなれないまま 降り積もるわ 心身が 言うことを聞かないなら 心も捨て去れればラクでしょう 聴いたことのない音が聴こえた 誰にも渡せない 分かられない それをどうしても 伝えたくてさ 乱暴に書いては図ってる 歌い方を忘れ 願い方を忘れ 呼吸をするだけの病める意図 魔法かけられたよう 後をつけられたよう 飛んでく夏のにおいの正体を 花びらにも カサブタにもなれないまま 朽ち果てるわ はがれてく 死んだ目の奥で 壊れたままで 乱暴に鳴るのはあなた 聴いたことのない音が聴こえた 心の内側で 理由などない それは空気には 混ぜられないもの なのに混ぜては粗製を描く 明日などない 明日などない くだらない僕等が描く明日など そのはずだろ そのはずだろ 壊れたままで 鳴る音が ディレイする 聴いたことのない音が聴きたい いつでもいつまでも それが答え 今だけに見えた がむしゃらな光 通して 分からないまま 聴いたことのない音が聴こえた 誰にも渡せない 分かられない 僕だけに見えた 僕が愛した 僕が望んだ がむしゃらな光 背中を照らす光