いつだって、いつだって、 いつだって、 青春は春のようで。 いつだって、いつだって、 少しは肌寒い。 肌寒い中で、 木が震えて、 小鳥が小刻みにさえずって、 梅や桜が咲き始める。 まだ、十分には 暖かくはないけれど、 この寒さの残る青さが、 青春が春と言われる理由。 それは永遠に続くように。 若い時は感じられるものなのに。 いつしか年は過ぎて、 思い出になる。 しかし、何度、 永遠の青春を願っても、 その青春は、 いつも、いつも、 後悔に満ちている。 後悔のない青春なんて、 決して来ないんだ。 君は、それが分かるかい? 春は、この青春が、 何かを失った状態と、 同じなんだと。 それが分かるかな? 四十、五十、六十以上で、 得られたものが、 全て失われて、何もなくなる。 若さが、やる気ある、未知の時間、 それが全ての人に与えられる。 永遠の青春は、 永遠に解けない謎なんだ。 それでよければ、 二度でも、三度でも、 永遠の青春から、 人生に挑戦するがよい。 けど、失われるものは必ずある。 代償を差し出さなくては、 あなたの、君の、若さは、 どうしても、 持つことはできない。 青春は、失望の繰り返し。 永遠の青春は、失われたものの、 記憶ばかりが詰まっている。