「僕が死んだらさ 泣いてくれよ」 君は部屋の片付けをしながら呟いた わたしまだ先のこと わからないから わからないけれど 死んでほしくないかなあ… 知恵比べ挑んでわたしいつも負けて すぐに泣いてばっか そんな日々のかけら 遥かな空には白い凧がひとつ 森を抜け出した後みたいな 気分だなあ… 君を想わない 君を忘れる そんな日もある それくらいでいいよ と言う君を想う 君を忘れない 「僕ら二人でさ 海を見に行こうな」 部屋の片付けはまだまだ続きそう わたしまだ世界のこと わからないから わからないけれど いつか行けたらいいなあ… そっか そのときには 泣かないでって 言ってくれる人はいないんだ 君を想わない 君を忘れる そんな日もある それくらいでいいよ と言う君を想う 君を忘れない