Track by観月真千絵
空蝉は 仮の褥(しとね)か 一夜(ひとよ)の夢か… 笹の葉擦(はず)れの 祇王小径(ぎおうみち) 想いあなたに 伝えたい いつでもここに 居ることを 恋に震える わたしは輝夜 こころから 男(ひと)を愛した 女の胸は… 月も蕭条(しょうじょう) 化野(あだしの)に 想い刻んで 積む小石 ぬくもり一つ 置き去りに 夜に彷徨う わたしは輝夜 黒髪に かかる吐息の 切ない記憶… 濡れて苔むす 嵯峨野道(さがのみち) 月の光に いだかれて 色づく影の 吉野窓 時空(とき)に漂う わたしは輝夜