木々は紅く 色を染めた 風に冷たさを感じる 目を閉じれば 金木犀の香りすら 嫌になるくらい 季節は巡ってゆく 音沙汰ないままに 過ぎてく時間が怖くて いっそ忘れてしまおうか 心のよすがは頼りなくて ただ月の光が 僕を 照らし出すだけで 君に 会いたくなるような 気持ちが込み上げてさ 今なお、 君が好き。 独りきりで 雨に濡れる それはそれで 今は良くて 誰かに求められる 幸せは 傘と僕なら 確かに理解してた 曖昧な関係 素直すぎる心持ち その二つから生まれる 複雑さが胸を焦がした まだ月の光が 僕を 照らし続けるため 見えてる 叶わない気持ちに 君が笑顔でうつる 写真が醜い 絶え間なく君を 想ってたけど ズルイ気持ちから 誰かに縋って もの足りなさを 補うためなのに もの寂しさに 変わってしまう いま月の光が 僕を 照らし出すだけで 君に 会いたくなるような 重い重い気持ちは 何一つ 変われなくて 闇月夜の前に 君に 出逢えたならもっと 綺麗な 思い出作れたろう 気持ちだけ 募ってくけど 今でも、 君が好き。 今更 「君が好き」