花がそれぞれ季節を持つように だれもが自分の生きていく場所へ 種を綿毛にのせ いつの日かどこかおり立つのだろう さざめく黄金色の海のように 風に揺れている 実りの時を迎えようとしている 雄々しき小麦を 誇らしく丘からその農夫は じっと眺めている 大地を愛してこの地に残る 赤いスカーフを巻いた若い農夫 白い飛行機雲 その先で暮らすと決めた彼の女 華やかな都会の暮らしと比べ ここはひどく霞んで見えるのだろう お互いの道 <♪> 花がそれぞれ季節を持つように だれもが自分の生きていく場所へ 種を綿毛にのせ 未だ見ぬ夢を探すのもいい この地で咲く彼には 燃える夕陽と赤いスカーフが 都会から 届いた 赤いスカーフ