忘れただけ 忘れただけ 幸せの作り方を 森の奥で君と二人 おかしな家を見た 盗んだ財布で凍えた日々の暖を取っ て 心の温度感も全部無くなっていた 「それでもいいよ。泣いたらいいよ 。 いつか叶うんだよ。 ねぇグレーテル、 あんたに強がりなんて似合いやしな いよ。 明日になって、空の向こうに 綺麗な月が昇ったら世界を奪いに行 こう」 忘れただけ 忘れただけ ここからの帰り方を 森の奥で笑う君と お菓子を頬張る 盗んだランプで二人毛布の中で読ん だ 絵本の青空よりずっと、ずっと青か ったんだ 「何が世界だ。どうでもいいよ。 どうでもいいんだよ。 ねぇグレーテル、僕ら行こうよ、 あの陽の向こうを見るんだ。 明日になって、夜の向こうで 奴らの夢を盗んだら、心を見つけよ う。」 人生に間違いがなかったら 諦めなんて歌わねえよ 失敗の数で強くなれるなら どれだけ僕は強いんだよ 幸せとか悲しさとか 友達とか失望とか全部捨てたら、 なにか残っていた そこに心が残っていた 「それでもいいよ、泣いたらいいよ 。 いつか叶うんだよ ねぇグレーテル、 あんたに強がりなんて似合いやしな いよ。 明日になって、空の向こうで 世界に春が来るんだよ。君が一人で も。 僕がいなくても。 それでもいいよ。それでいいんだよ 。」