ヘリウムガスを入れ忘れた あの風船みたいに 私はどこにも飛べなかった どこにも行ける気がしなかった 羽を怪我した小鳥みたいに 私はあの子を羨ましがった あの子の羽が欲しかった 夢を見ることも希望を語ることも できないのはしたくないのは 大人に否定されるのが 怖いだけだったんだ 風船が割れる時みたいに 大きな音を立てて感情が うわっと飛び散ったんだ そこら中に私の色が 溢れ出してもう止まらないんだ 私は私の気持ちを強く 守っていくから もう少し君の色も見せて 好きな色はなんだっけと 思い出せなくなるくらい 追い詰めないで自分のこと もっと可愛がってあげたいよ 本当に忘れて欲しくないもの 私はあの子に教えてあげるの 真っ赤な夕焼けのこととか 好きだということも 大切にすることも できなかったのはためらったのは なくなってしまうことが 怖いだけだったんだ 目覚ましの曲が鳴る前に 今日はなぜか目が覚めたんだ 胸が高鳴ってた これが私の音だ 君にも聴いて欲しいから もっと耳を澄ませてみて 大切にするから 君の音も聴かせて 素顔を隠して出会ったけれど きっと誰よりも分かってるよ あくびの止まない満員電車も うたた寝しながら受ける授業も 難しい英単語や歴史家の名前も 知らないけど 君のことはわかるよ 風船が割れる時みたいに 大きな音を立てて感情が うわっと飛び散ったんだ そこら中に私の色が 溢れ出してもう止まらないんだ 私は私の気持ちを強く 守っていくから もう少し君の色も見せて 君の色が見てみたいの