真っ逆様 転落人生だ 解けた靴紐踏んづけてずっこけた 手のひら擦りむいた 嗚呼 虚しい 独りで笑った 受け手の居ない笑い声 夜の喧騒に消えていく 頭の中 暴力が蝕む あーあ くだらねえな くだらねえ人生だな 看板ぶん殴った 痛え きっと誰でもいい 誰でも良かったんだ 思い出に住まわせてくれ 嗚呼 もしも野良猫だったなら どうやって生き延びていくのかな 案外すぐに死んじゃうかもな 生きてく才能がないから 牙が伸びて 毛むくじゃらになって 爪も鋭くなったら さあ俺はデカい化け猫 あーあ お前なんか お前なんか食ってやる 何もかも汚ねえな はっ! どんな記憶だって惨めな思い出さえ 残さず噛み砕いてやる 幸せの定義とか 教わっちゃいないから 上手に生きれなかった 何かに頼りたかった これからはそんな俺を 俺みたいな弱虫を 食い殺して救うのだ あやかしの世直しだ 「あーあ 消えたいな 惨めだし無様だな」 おや、誰かが俺を呼んでいる さあ、向かおうか 魂の救済だ 幸せの秘密 解っちゃった