あの街角の猫 行く先にはまた猫 誰かに言われるわけでもなく そこに居るんだ 紫陽花咲く道の端 うずくまる白黒が 日陰で涼むんだ すまし顔で 雨上がりの午後には 明るく笑うお天気が よく似合うけど彼は 眩しそうに目を細めていた 涙雨を仰ぐよ どれだけの時間 経とうともいいよ 色づく空に唄うよ 水溜まりを跳ねるよ 好きな色は見つからず されどもそれは遠からず どこかに落ちてるなら いっそ すべて捨ててゆく 青臭さを残して やるせなさを描いて どれから選べばいいのか わからなくて アイデアで埋めていくんだ 曖昧なボクのこの感情を 背負う心の傷の深さが 幸せの在処を物語って 降っている雨が止む この街で 傘をささずにゆらゆら揺れる 歩きたくなる晴れた空 見上げ 涙雨を仰ぐよ どれだけの時間 経とうともいいよ 色づく空に唄うよ 水溜まりを跳ねるよ 涙雨を仰ぐよ ねえ 色づく空に唄うよ