Track by山下憶良
器の縁から爪先にかけて溢れる水を ただ眺めている僕だ ちぎれたプラグと相性の良い足と 眺めてる僕と幻がぜんぶそこに 風に飛ぶ虫たちも白い目で見るに 何も知らないな かたまっている肌 何も要らないか? あたたかな眼差しもか 反射する心根とその距離について 風がきこえる 風だけの街で ブリザードなのか超嵐なのか 洗濯機なのか 正直分からないな とっくにもうデジャヴのままで 寒くも辛くも意のままで 僕はもうすぐそこまで クリアなウツツもそのまま 器の縁から爪先にかけて溢れる水を ただ眺めている僕だ