天幕が綺羅星を飲み込む 音曲師の掻き鳴らす パレードの旋律 天地が逆さまに舞い踊る 銀月が縁取った ピストに招かれた 虹色の雨が濡らす舞台へ 踊る様に… 去り際に見せた 君の笑顔が離れない 箱の中で消えゆく 君の悲鳴 拍手で聞こえない もう二度と 終幕を飾った二人の末路 見たもの全ては そう ただの幻戯さ 憐れむ様で蔑んだ無数の瞳と 嘲る様な歓声が 渦を巻いて僕を引き込む どこまでも愚かな人の波で 何度も溺れて沈んでいく 解けない寡黙の ロープに吊られ 届かないここには もう誰も 箱の中で消えゆく 君の悲鳴 拍手で聞こえない もう二度と 終幕を飾った二人の末路 見たもの全ては そう ただの幻戯さ