時計の針は 正午を過ぎて カーテンの隙間 光が踊る 外は ざわめく ラッシュアワー 僕は 布団で 夢の続き ネクタイ締めて 吊革に揺られ 死んだ魚の目で どこへ行く? 誰かのための 数字を稼いで 自分の命を 切り売りする 働いたら 負けかなと 思ってる 自由を 売ってまで 欲しいものはない 時間に 縛られ 心を 削るより 何もしない 贅沢を 噛み締めたい それが 僕の ささやかな 勝利 働いて 稼いで ストレス 溜めて それを 晴らすために また 金を出す 回る 車輪を 見つめながら 僕は レールを そっと 外れた コンビニのパン ぬるいコーラ それだけで 十分 満たされる 空の青さも 風の匂いも 給料袋には 入ってない 働いたら 負け 今は まだ このまま 微睡(まどろ)みの中へ おやすみ 忙しい 世界
