溢れた熱で誤魔化している 刺さる深さに気付かないまま 振り返る暇も無く空は曇っていく 味気ない朝は白黒に変わる 喉を通らない昨日の言葉 目覚めた後も変わらないまま 引き延ばしたテープ 巻き戻しも出来ずに ゴミだらけの片隅に置く 動き出した世界は速く 赤く滲む傷を抱えて 過ぎ去った日々だけを 声に変えてく 硝子の欠片が君を想う 脱ぎ捨てた抜け殻の匂いは 遥か昔に消えているのに 埃に塗れてあの日の温度を 確かにこの部屋に残す 砕けた心が泣く 繋いだ時は遠く 過ぎ去った日々だけを 声に変えてく いつかは消えてしまうよ この痛みこの温度 止まらずに走る胸に輝く 硝子の欠片が君を想う 硝子の欠片が 今も光るから 零れた想いが声に還る