人に後ろ指をさされぬよう 絶えず大衆に向かってさあ右倣え 何かに抗う事そもそもが滑稽で 嘘を嘘で塗り固めた 「正しさ」という名の倫理的感情 作られた自分を ただ繰り返し演じている 自ずとまた目を背けた だって僕がいても 何も変わらないから 僕が生きている事そもそもが滑稽で 無為に命を繋ぐなら 僕が僕である必要がないのなら いっそのこと… 消えればいい 消えればいい 消えればいい 黒闇に惑う絵空事 これでおしまい。 吐き出す嘘が喉を刺す だけど生に縋り付く事を繰り返し 現今もどこかで 死なない理由を探してる 世迷い 妄想 悲願 悄然 自惚れた理想 道連れの思考 縛られた腕は刻々と透けて 季節が織り成す花々が 四季折々に散る 誰もが誰にもならずに 誰にもなれずに 散りゆく花々と共に 孤独と絶望を知る 消えればいい 消えればいい 消えればいい 黒闇に惑う絵空事 これでおしまい。 ああ 数えきれぬ忘却の果て ああ 数えきれぬ程に逃げてた 軽々しく命を見ていた僕にはきっと 到底笑いながら 死ぬ事はできないでしょう 薄命だ。 薄命だ。 薄命だ。 薄命なのか…。 惑う絵空事 これでおしまい。