出航の合図が鳴り 古びたあの港は遥か遠くへ 水面に浮かぶ月は 触れたら崩れてしまうだろう コンビニで買ったトリス片手に また夜を跨ごうか 俺たちが築いた港は こんなもんじゃないはずだったろう また一つ夜を越えて この街に一つ残して あの夏に交わした言葉は こぼさぬように こぼさぬように また一つ波を越えて この先に一つ残して あの夏に交わした想いは 無くさぬように 無くさぬように 「久しぶりだね」 なんて 少し照れて話してしまうの 夜に向けた想いで また何かを穿つ日も 来るだろうか... また一つ夜を越えて この街に一つ残して あの夏に交わした言葉は こぼさぬように こぼさぬように また一つ波を越えて この先に一つ残して あの夏に交わした想いは 無くさぬように 無くさぬように 何もない夜をまた越えて 時には気持ちを隠して ここに溜まった波の果ては こぼさぬように こぼさぬように 何かある夜を探して この気持ちを絶やさぬように あの夏に交わした想いは 無くさぬように 無くさぬように