雨降り 交差点で 怪獣になった僕に 傘をさしてくれたんだ 古びた靴を履いた 同じ赤い目した あなたでした 彼女は絵描きだった 魔法のように笑って 怪獣も悪く無いわと言った 牙もないあんたには 何もわかるはずないなんておもって た 筆を持つ手が止まって 震えるあなたに気づいたんだ そうか僕なんかよりもずっと 前から泣いていたんだね 誰もが泣いてるんだ 人知れず溢した 涙の訳を今日は聞かせて ふりしきる雨はきっと 2人の頬を濡らして 小さな花咲かすだろう 君に贈るよ あれからどれくらい立ったんだろう 止まない雨音を二人で聞いたんだろ う 遠くから街の音がする 今日もガラスの割れる音がする 平気な顔で僕らを置いてゆく 彼女は筆を取って 震える方で絵を描いたんだ それなら昔の僕のように もう一度唄ってみよう 二人で笑えるように 誰もが泣いてるんだ 人知れず溢した涙の訳を今日は聞か せて 気づけば雨あがって 2人の足元に 小さな花が咲いていた 君に贈るよ