背中で両手が交わって 胸と胸が重なり流れてくる その心音 「ちょっと待って」の台詞が 出そうな口を縫ったから 気の利いた事も 言えないんだ 重なった鎖骨に 発車のベルが響く からまった心を ほどかなきゃ 両目から溢れそうな 真昼の通り雨は 別れの時を曇らせる 何重にも 何重にも 知らぬ間に散った花は 紙吹雪の様に 君の行く道 降り注ぐ 何枚も 何枚も 響く旋律は さようならの合図 伝わる鼓動と 奏でる演奏 目蓋の下 濡れ出した しずくを隠すように 「強がり」顔に巻きつける 何重にも 何重にも ずぶぬれの互いの肩 ゆっくり引き離して 何事もない顔をするのさ 離した鎖骨に 発車のベルが響く 震える心を しずめなきゃ 扉が閉まって 僕らは手を振り やっと少し 笑ったんだ 両目から溢れ出した 真昼の通り雨が 別れの時に降り注ぐ 何重にも 何重にも 知らぬ間に散った花は 紙吹雪の様に 君の行く道 降り注ぐ 何枚も 何枚も 響く旋律は さようならの合図 伝わる鼓動と 奏でる演奏