スマホのアラームが鳴る 五度目でようやく止める バイトの疲れの残る 重たい身体を起こす 昨日の雨のにおいと違って ほんのり秋のにおいがして 思わず見上げた青空と それを遮る 電線 電線と行く 僕の進む空には 必ず君がいるよ 目的地までずっと見守っていてね 僕らの旅路は途中の はずだったのに 信号の二つ手前の家に 君が向かった まさか君の目的地の方が 先に着くなんて ぼんやり見上げた青空と そこにもういない 電線 電線と行く 君が進んだ地面には 必ず僕がいたよ 目的地までずっと見守っていたよ 電線と行く