今年初めての涙は一日だけ雪より早くこぼれたみたい 駅の二人がけの椅子は広すぎて君の分が埋まらないよ こんなにも君を想っていたのに言葉が 見つからなかった 側にいて欲しいこんな簡単なことが もう少し涙が乾くのを待っていよう 明日には雪が全部白く 包み込んでくれるから あの日帰り道 歩道と路肩に乗って 身長合わせてキスした 驚いた君の顔はきっとずっと忘れないよ だから君も 私のことは あの時の笑顔で憶えていてね いつだって君だけを見ていたのに 言葉が見つからなかった 側にいて欲しい そんな簡単なことが あとひとつ涙が落ちたら終わりにしよう 明日には雪が全部白く 包み込んでくれるから 消えない アイノコトバを 包み込んでくれるから