夜になっても南からやって来た 雨雲は終わらずに 引っ越しの最中の君の部屋には まだ何にも置いていないから 来ないガス屋を待つ 留守番の僕は 窓の外にずっと続く送電線と 雨の夜を走る電車を眺めてたら こんな夜に名前をつけようと 思ったんだ ちょっと長いけど 以下名前 「誰かからの悲しみを 悲しみのまんま 誰かからの憎しみを憎しみのまんま 誰かからの喜びを喜びのまんま 誰かからの愛を愛のまんま 次の誰かに渡すのが人間だけど 僕の友達はそれができずに病気って 医者に言われて 国から毎月数万円もらってるけど そのどちらにもならないで 悲しみも憎しみも喜びも愛も 他の誰にも渡さずに 歌を歌うのが天使なんだから 歌手っていうのは天使って 事なんだと思うんだ。」って 名前にしよう