君を見た 一つ見えない壁を挟んだ 隣のホームで目を瞑った 退屈そうに息をした 君は空に馴染めずに僕を見た 偶然をあしらって睨んだ 時間はとうに動くのをやめた 最後の言葉は僕にはわからなかった 好奇心は時に刃になって 涙で人を癒せることもあるんだよ ってこと 君には知って欲しかった ああ あまりにも 手遅れすぎた僕の歌 本当ならあの時あの目で僕を見た 君に言えなかったのは 手に入れてしまいそうな未来を 見ないようにして笑うのか 君から零れる言葉のすべてを 掬い上げられずにいた そして僕のことを 忘れてもいいんだよ 嘘をつく もう戻れやしないんだと叫ぶ 最終列車が通り過ぎてく その赤が染み付いてく それでも時は止まらずに 涙を流す その言葉が喉を貫く すべてが黒い呪いを囁く あの時消した真実はわからなかった その吐き捨てるような四文字が 聞きたくなくて喉を壊し目を 潰すんだ ってこと 君は知っていただろうに ああ もし君と 出会ってさえいなければな 何日何年も経った僕らが 未だ涙を流してるのは 悲しみや怒りよりも 道を作り出してしまうのか 噛み合ってしまった歯車のすべてを 振り下ろせられずにいた 知られなければ 真実に成りえやしない ああ その夢を僕は忘れきれられず ほんの少し君をまた見直しては あの日の僕を呪うよ とうの昔に手遅れだと知った歌を まだ叫べるのは 君の笑顔の裏を知ってもまだ 光を期待してたんだ ああ あまりにも 手遅れすぎた僕の歌 本当ならあの時あの目で 僕を見た 君に言えなかったのは 手に入れてしまいそうな未来を 見ないようにして笑うのか 君から零れる言葉のすべてを 掬い上げられずにいた そして僕のことを 忘れてもいいんだよ