剥き出しの感情に願い事をひとつ このまま世界が 終わっちまえばいいのに なんて思っている 助手席のお前の横顔が嫌いだ バックミラー越しの 街の明かりに似ていて 半分だけの煙に キマらない精神が 昼間のバスタブの中で見る 悪夢に重なる! 自己と他人との境界線を 取り去っていく 自分のものにならないものの 多さに納得がいかなくて 飢えた獣みたいな焦燥の中にいる 時計の文字盤に 指紋を残さないように この関係にも名前を つけたくないんだろう 分かっているさ お互いの首に縄を掛け合っても セーフワードを 永遠に決めていない お前の死体をバラして アスファルトに混ぜてやりたい 墓石がない方が 追悼もしやすいだろうから 受けただけの傷を返して それからは ひっそり生きていくからさ 思い出にさよならを 言えないままでもいい 剥き出しの欲望に心が荒んで このまま叫び出したいような気分だ 此処じゃないどこかに 連れて行ってやろうか 夜の重さに押し潰される前に