「幽霊である もう幽霊である」 雨に唄えば AM2:00 台の雨に唄えば 10代で覚えた シツの悪い小銭だけ持って 半透明に食らいつきながら 食らいつき越しては 夜を怯える そう幽霊である 「幽霊であるが およそ異次元ではない問題」 と黒板を裏っ返しながら 始まる40 ~ 50(分) (ABC)(123) では無く 「全ては幽霊である」 食後のぼーっとした頭に 心地いいほどのBPM 甘い偏頭痛が to to to と脈打ち 給食の牛乳と混ざってく なんの間違いか カフェ・ラ・テの匂い漂う教室 にまどろむ to to to と包まった 歯切れ悪い授業も なんの間違いか 雨に触れて蘇る 鼻先に迫ってくる夜は もがいて もがいて もがいて 絡みついてく もう雨も手伝って吸着るって 黒く貼り付いて 上書きに容赦ない夜を めくって めくって めくっては 軽くなってく 嗚呼 もう何でもかんでも幽霊で 浮遊してるようで 幽霊であるし もう幽霊であるし 曖昧な記憶ごと消えながら 祟ってる最中かもしれない 甘い後遺症も to to to と脈打ち 先週の夜に混じってく なんの間違いか 母親の色味たる存在感 にぶつかって to to to と産まれた すぐに夜は始まる なんの間違いか ひねり着きたての今も怯えて 鼻先に迫ってくる夜を もがいて もがいて もがいて 絡みついてく もう有明産海苔みたいに 深く貼り付いて 色彩 模様もない夜は めくって めくって めくっては 薄くなってく 嗚呼 もう何でもかんでも幽霊で 浮遊してるようで