白い部屋には 壊れた人形 過去から出られない ままで 眼(め)はモノクロ映し 浮遊する この身体 いつか夢から覚めて また夢を見る 臓から沸き上がる 声は 鳴り止まないオルゴールに かき消され 空(くう)に消えた 儚い世界 消えた温度 虚しく響く断末魔は 想い焦がれた闇の底へ ただひたすらに 蔓延る 無機質な孤独 失くした感情 愚かな妄想と戯れる ひび割れている 鏡の向こう 穢れた笑みの幻は 暗澹たる記憶さえ 浸食し 酔いしれる 永遠の先 求めた 羨望には 悪辣な罠 気づかぬ 愚劣 捧げた祈り 意味を持たず 腐敗していく その魂 枯れた亡骸 そっと抱いて 陰鬱な息 失せていく 儚い世界 消えた温度 虚しく響く断末魔は 想い焦がれた闇の底へ 終焉(おわり)のように 舞い散る 無機質な孤独 失くした感情 愚かな妄想は夢の中