さくら草の鉢を抱えて その人がもう来る頃 僕は庭で君の写真を 陽炎の中で燃やしてた 二十歳の恋 二十歳の君 時間の止まった思い出が 青い空を焦がしてく 生きていたら 君はきっと悲しむだろう 君に捧げるれくいえむ 許して欲しいと口ごもる 裏木戸から顔をのぞかせ その人の弾んだ声 炎の中君の笑顔が 燃え尽きる間際揺れた 二十歳の春 二十歳の君 季節は巡って春風が 今も僕を悩ませる 生きていたら君は なんて笑うだろうか 君に捧げるれくいえむ 忘れることなどないだろう 二十歳の人 二十歳の君 若さの息吹をその人に 託したあと舞い上がる 今火の粉となって 空に登ってゆくよ 君に捧げるれくいえむ これが最後になるだろう