爪に砂残して 照らし出す 宵花火 弾んでる声 火薬のにおいも 渦を巻いて 寄せては返す 感傷気味では 嘘はつけない 交代で よろこんで 遊び疲れるまで 知らない朝がきても 知らない夜がきても 烈しい夏の隙間で 知らない君に会うよ 止まない虫の声も どこか空しい潮騒も 小さい君の隙間で なにかがうごめいてるよ まるごと飲み込んでくよ 寄せては返す 感傷気味では 嘘はつけない 交代で よろこんで 遊び疲れるまで こんな泡のような 取るに足らないような 変わり続けるだろう 仕方ない 仕方ない 知らない朝がきても 知らない夜がきても 烈しい夏の隙間が まるごと飲み込んでくよ 君ごと飲み込んでくよ