. 夜のページめくる指が 凍えそうになるの 春をまだ見ない 遥か昔のこと ブルーベルの 花の眠る 森へ続く小道 迷い込んだまま 帰らぬ子がいたと 妖精がさらって 行ったのか これ以上 おとなにはならないように 誰もが そう 時のしもべになって いつしか もう その子のことを わすれてしまった <♪> 蒼い月が 闇を照らす 眠れなくて ひとり 耳を澄ましても 風が泣いてるだけ 赤い実の果実の枝の先 白い花 揺れている はなびらの中 遠い記憶の隠れ場所 消えた心を探して 冬の本を そっと閉じるの 年老いた 年老いた 子どもの そのめに 夜露の涙 <♪>