穢れに染まった 僕の手と 灰色に薄れる 孤独の背中 いつから 傷付き苦しんで どれほど涙 流したのだろう 月色 照らした慟哭は 儚く潰えた 切望のせいで きっと僕達は 体温を 分け合って生きる 弱き者 月を写した水面に 舞い上がってゆく 君に看取れてた 僕の弱さ 『いつの日か また逢えるさ』月並みな嘘 君に届かないことを 願っていた 君がくれたものが 僕には重すぎて 月に磨いた砂上を 濡らし固めた 君に掬えない 僕の弱さ 『今度は君を守るよ』何があっても 君に届かないとわかっていた 移ろう漣 僕を包んで 錆びたナイフが 深く沈んだ 『手を握ってよ』 『2人は永遠に一緒さ』 君に届いた この手は離さない