足早に過ぎてゆく 季節追いかけるように 擦れ違う人も 賑わう街も忙しそうさ コートをはおりながら「またね…」と笑いかける君 見送る背中 ほんとはすぐに 抱き寄せたい こんなに 君があふれてるのに 何にも出来ない僕がじれったい 冬が、冬が来るまえに 君を君を 抱きしめたい このままじゃ 北風が 胸に寒すぎる 冬が、冬が来るまえに 君を君を 抱きしめたい ひとりきりのイヴなんて考えられないから 華やぐショーウィンドウ 少し弱気な僕が 君に似合いの 白いセーター 捜している ふたり出逢った春 夢中で過ぎた夏の日 深まる秋に 胸震えても 想いつのるばかり 重ねた月日に 愛を込めて まっすぐな気持ち 君にあげたい 冬が、冬が来るまえに 君を君を 抱きしめたい 誰よりも あたたかく 君を包みたい 冬が、冬が来るまえに 君を君を 抱きしめたい 溜息が街中を 白く 白く染めてゆく 冬が、冬が来るまえに 君を君を 抱きしめたい このままじゃ 北風が 胸に寒すぎる 両手にせつないほど 君のすべて 抱きしめたい とめどなくこみあげる 愛を君に贈りたい 冬が、冬が来るまえに 君を君を 抱きしめたい やるせない気持ちじゃ 今年を終われやしないから