ウージの小唄 ただ静かに響く夏の午後 あぜ道を歩く足を止めて 遥か空を見上げた この島に注ぐ陽の光りは 傷跡を照らし続ける 「あの悲しみを あの過ちを忘れることなかれ」と この道が赤く染まった日の 空はあまりにも高く 彼らの祈りも 神様には届かなかったのでしょうか それでもウージは唄う 「憎むより愛せ」と 生きることの喜びを唄う 南の海の小さな島 こんなにも美しいのは 命の喜びを唄う あなたが居るから 少女は泥だらけの素足で この道を歩きました 大切な人達を守る為 鉄の雨に打たれました それでもウージは唄う 「憎むより愛せ」と 悲しみの上に立ち 強く優しく 誇り高くあれと唄う 風の中静かに 生きることの喜びを唄う