テレビから出てきた君は いかにも そう勇者の姿で 泣き虫の僕に言う 「君は大丈夫だ」ってか 何者なんだよ ピクセルのつるぎ抱えて なんだかちょっと息を切らしてさ 「僕が助けに来た」なんて 言ったそばでフラフラしてる どうせ居場所はないのさ 机の上で笑う 落書き達 一緒についてきた君 僕がついてるよ 心配ないって 殴られるまま 考えない僕を 庇うように躍り出ては 大丈夫かって僕に聞くけど 君も殴られてんじゃん! カッコつけた最弱のヒーロー つるぎはただの飾りなのかい 一緒に倒れ込む君は言う 「今日はこれで許してやろうぜ」 偉そうに腕を組んで 品定めするみたいな顔して 「どうしてだい?僕がいるのに」 とりあえず一回殴っていいかな? ピクセルのペラペラの君 正直言って頼り甲斐は無い 「大丈夫、戦おう」なんて 無責任によく言えるよな ハズレハズレ 的当ての 標的はもちろんこの僕で 時間が解決するから 余計なことしなくてもいいよ 「今日は変わる」って何度誓っても ぐるぐる回る地獄絵図に ペンキをぶち撒く君は まるでそう 虹の嵐 何度掻き消されそうになっても 虹をかけようとするんだね 必死の姿後ろで眺めてた 熱い目を拭う僕は どうせさ、だってさ、だけどさ バグった口で呟く もう少し、あと少し、何度も 繰り返した呪文は どうだい?よく効くかい? 僕にも教えてほしいな たった一度で 虹がかかる言葉 カッコつけた最弱のヒーロー 何度でも立ち上がる君が 繰り返した言葉 1番の武器 気付いたんだ! 駆け抜ける 最弱のヒーロー 君は僕が守り抜くから ぎこちない拳で突っ込んだ まるでそう 虹の嵐 最後は君と倒れ込んでも 笑顔の僕らがいるからさ 青い空に 目は背けないさ 自由はここにあった