魔法みたいな言葉を探して 迷い込んだのあなたの胸に 呪文と杖の代わりに その手でその唇で惑わせて 返事は鈍 ××カタブラ 溜め息混じった相槌 瞳覗き込んで 元々ないもの探しても 虚しいだけ 乾いた股座 湿らす袖裏 三度強がって寝たふり 瞼を擦ったって オイルランプのようにはいかないな 深い濡れ羽色羽織って 淡い原罪を君から隠すような 私の愚かさを どうか呪い殺しておくれ 魔法みたいな言葉を探して 迷い込んだのあなたの胸に 呪文と杖の代わりに その手でその唇で惑わせて 愛したいとか 愛されたいとか 静かに喚く悪い子は誰? 土台わたしは欲しがり 飲み込んだ苦い願いが叶うまで 何処へでも行っていいと言われると かえって動けなくなるから 数えてるの怪我の数 ひとつひとつ 頭はやわらかい方がいい でも箒はかための方が好き なんて我儘放題 もう黙った方がいいよね 空を飛べないと分かっていても 折れかけの心に跨るの あゝ 歪んだこの愛は振り 回したとこで 空を切るだけ 魔法みたいな言葉を探して 辿り着いたのあなたの元に 呪文も杖もいらない この手でこの唇で惑わせる 夜に抱かれたところで 果たして満たされるのは夢か現か 無論わたしは欲張り 吐き出した苦い願いが届くまで