アンコール

歌詞

走り出した 痛みが来る前に 止まっていた景色が動き出した 飽和しそうな光が舞う中 飛び散った青春が背中を押した まだ土砂降りの雨が傘を濡らしても その下 届く距離に宿すべきものがあるなら これが最後の虹となれ さよなら 笑っていた あの日みたいに貴方が 「そんな風に見えたもの」 等そんなのじゃない まだ僕が分かるかな? 心の奥の方から 終わりそうな夜の真ん中 始まりの音楽は止まない 初めて来た銀色の河には いくつもの賑わいが飛び交った 今になっちゃ まるで呆気ないな 往々として永遠が枯れていた 昨日今日明日明後日と繰り 返すばかりで 暗い車窓 肘をついては 長いトンネル抜けぬまま これじゃ本当にお別れ? 音も無く過ごしてた世界くぐり 抜けたら 高音の強い未来でも 寄り添ってたい 思うほど余りもなく 割り切れそうと僕らが 気づいてしまった日の夕暮れ 今からさあ急いで 真空管に電気を 届けたい歌がある 貴方以外の音楽は無い 早々と幕が下りても 性懲りもないアンコールを 日陰の方に追いやってた 言い残しの最後尾を さよなら笑っていた あの日みたいに貴方が 「そんな風に見えたもの」 等そんなのじゃない まだ僕が分かるかな? 言葉の奥の方から 探してくれた青い本音 今更さあ急いで 何の舞台になるだろう 終わりそうな夜じゃない 今からさあ急いで どんな音になるだろう 耳を澄ますこともなく 始まりの音楽は止まない 今日と同じ音楽はもう鳴らない