ごうという風 白木蓮を散らし 胸のざわめきと緑が波打つ 草を巻き上げてプロペラが回る 回る お前を背に弧を描くように 光る世界を追い越していく 夕暮れ草原は黒い海になる ピストルのパンという音 砂埃や 歓声や 生まれ落ちた理由を覚えている 遠い未来に遅れないように 俺のギターに魔法をかけてよ 誰より遠く連れていってやる 俺はただそのために来たのさ そして 意外なほどの寂しさをかかえて 生まれてきた日に 受け取っていた 心臓に耳をあて 聞いていた 音 カタパルトで夢を見ている 大きな背中に飛び乗ったまま BORN TO BE LOVED BORN TO BE WILD