降る降る都会に 雨がふりそそぐ ベッドの下は 涙の洪水 あなたの言葉が からだのなかを渦まく こんな夜は 世界中が雨だよ それなのに いつからか 身についた コントロール 気配を背後に感じても 振り向きもしない 今夜もまた ナイロン・カバーの女が 男の袖引く町を 通り抜けて わたしはコートの襟を立て ちょうど 真夜中過ぎる 降る降る今夜は 雨が降りそそぐ いつもの酒場は空いているはず カウンターに凭れ あのひとを待つと 少しは哀しい気持が湧いてくるさ それなのに いつからか 身についた コントロール あの男 背後に感じても 振り向きもしない いまは ただ 降り頻る雨に身をゆだね 夜をやり過してる あのひとと 一緒になるの ならないの ちょうど 都会の女