のぼってゆこうか 歩道橋に脚をかける 今の二人 精一杯の遠回りね 一段飛びで 先行く背中 残り雪を 踏んで歩く キラキラ 夕焼けがきれいで 君と照らされて このままでいようって言ってくれた それだけでもう十分だから 歩き出してね ねえ 君の歩幅で 好きなまま お別れなんてことも きっとあるんだよ 嘘にならないように とりとめない話をして それも優しい 君の仕草 受け止めるね ねえ 抱き合っても 何も変わらない それを 思い知っていいかな 大きなコートに飛び込んで 勇気を吸い込んで あたたかなサヨナラを 君の果てない夢におくる キラキラ 夕焼けがきれいで 君と照らされて このままでいられそうな夢を 一瞬だけ見たんだ 短い歩道橋をほら それぞれ降りたら どこまでも続いてゆく道が きっとあるんだよ 春うらら(2012) 「やさしい? アイツは だけど きみを連れ出してはくれないよ」 ねじれたあいの言葉で 頑固なハートをきゅっとする 「だって ぼくならさ ぼくならさ JETの自転車で 海の町へ 涙の外へ きみを連れだすよ」 後ろに乗って、いつものヘタな歌を 聴かせてよ わらうくせに、ってふくれるけど そのたび違うからスキなのよ ねえ 不思議だよ 不思議だよ きみの細い声は まるで石を刻むような強さで 胸に残るから 風を切る 目を閉じれば 青い空のつづき 坂を越え 強くなってく心が ふっと柔らかくなる かわいい台詞ひとつで ひょっこり花が咲きます きになるきにするきがつかない? 小鳥もそわそわ落ち着かない こころのなか 春うらら きみとであったから やたら陽気で飛べちゃいそうだね 上手に仲良しでいたいよね 周波数の命ふたつ響いて ちょっぴりメランコリック 漕ぎすぎても死なないよね? ヘロヘロ、上着ももう捨てた! 風を切る シャツのなか 青い空のつづき 生きるべく強くなってく心が 深く息をするように唄う 見慣れた子犬のえがお いとおしくて やたら触りたい きみのレパートリーをぜんぶ 知り尽くしたって トキめくよ こころのなか 春うらら きみとであったから こころのなか 春うらら きみとであったから